2018年8月10日金曜日

新カラマーゾフの兄弟(上・下) 亀山郁夫著 読了

図書館への返還は15日なので8日で読んだことになる(8月は仕事がヒマなので、店でかなりの時間読んでいたため)。学生時代に読んだのは米川正夫訳だった。「カラマーゾフの兄弟」は長編で、前半は退屈したが名作なので頑張って読んでいると、後半は引きこまれて一気に読み終えたことを記憶している。「新カラマーゾフの兄弟」は2回目だが、前回は原作を1995年当時の日本に置きかえた話と作者の手記を平行に進めたやり方に余りいい印象を持たなかったが、「続カラマーゾフの兄弟」を意図した作品の場所が東京、栃木、名古屋と、作者の環境そのままの設定で、なおかつドストエフスキーと作者(ひょっとしてKではなくリョウのつもり?)の近似点を披瀝するというのはどうかと思う。原作の「カラマーゾフの兄弟」が傷つけられたような印象すらある。
ちなみに登場人物:黒木兵午(父フョードル)、黒木ミツル(長男ミーチャ)、黒木イサム(次男イワン)、黒木リョウ(三男アリョーシャ)、黒木香奈(カテリーナ)、吉村瑠佳(グルーシャ)、須磨幸司(スメルジャコフ)、嶋省三(ゾシマ長老)など「カラマーゾフの兄弟」を読んだ方ならハハーンとなる。