2009年8月31日月曜日

どれも正しいのだろうが。

 読売で落選した海部俊樹氏のインタビューで「盛者必滅」という言葉を使っていたが、地元紙では「生者必滅」となっていた。どちらも仏教用語らしいが、選挙では死ぬわけではないのでやはりここは平家物語の冒頭の「盛者必衰」というべきではないだろうか。
 夜遅くまでTVの開票速報を見ていたので眠いが、選挙結果の自民、民主の解説はTVや新聞に譲るとして、個人的にはフランスなどでカルト教団とされている創価学会を基盤とした公明党が小選挙区で全敗したことのほうが意義があると思う。信教の自由は憲法で保障されているので自由、政党を作ることも問題ない。しかし政権与党に入って口を挟むのは政教分離の原則から見ると好ましくない。自民党の惨敗によって、なりふり構わず数あわせに公明党に擦りよる必要がこれでなくなったのがよい。
 大勝した民主党にも「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ」の言葉を肝に銘じて政権運営にあたっていただきたい。

2009年8月30日日曜日

朝8時に投票を済ませた。

 投票所の小立野小学校は歩いて3分、選挙のときには近いので助かる。投票を済ませてからカミさんと畑へ。ナス、ピーマン、トマト、シシトウ、パプリカを収穫。先週水曜日に蒔いたダイコンが芽をだしていた。さらに3畝をクワで耕し苦土石灰をまいて次のダイコンの準備をした。
 帰ってシャワーを浴びて体重を計るとマイナス1kg、要するに水デブだが、減るということはなによりうれしい。
 今晩の開票速報は楽しみだが、NHKの番組欄に石川県の3区すべてが注目との見出しがあり、全国的な関心が寄せられているようだ。
 話は変わるが、朝6時15分からNHKで「やさい通信」をやっていた。糸居重里がでていたのでもしやと思っていたらやはり液肥の話がでていた。かれは永田農法の信奉者で自身のHP「ほぼ日刊イトイ新聞」でも永田農法を絶賛している。NHK教育の「やさいの時間」はバラエティ番組になってしまったので、こちらのほうも録画する必要がありそうだ。

2009年8月29日土曜日

Mac OS X Snow Leopard(10.6)


 昼に届いたのですぐにインストール、約1時間かかった。外見上は Leopard(10.5)と変わらず、10.4から10.5になったときと比べると大きな変更はないが、動画を扱うQuickTimeが新しくなり使いやすくなった。
 だが、この日記の下書きはMacのiWork(MSのOfficeと同じ)のPagesを使っているがこれが開かない。HP作成用のソフトを2つ使っているが、そのうちの1つがワードからコピペできない。従ってPagesを使っていたのだが、バージョンは5年前の1のままだった。そこでアップルのHPからiWork '09のトライアルをダウンロードし、試してみたが驚いた。5年の間に想像を超えた進化を遂げていたのだ。これならバージョンアップのたびに使いにくくなるワードやエクセル、パワーポイントから解放されそうだ。打倒Officeの力は充分ある。しかも8,800円と安い。ページレイアウトソフトや、画像編集ソフトとの相性はこれから検証にかかる。参考までに使用方法の実際はwww.apple.com/jp/iwork/のチュートリアルでどうぞ。Winユーザーはびっくりするのではないだろうか。

2009年8月28日金曜日

石 平「中国大逆流」KKベストセラーズ


 水曜日に泉野図書館へ本を返しにいったが、せっかく来たのだからとまた4冊借りてしまった。表題の本の副題はー絶望の「天安門20年」と戦慄の未来像ー。著者は1962年四川省生まれ、北京大学哲学科卒、1988年から日本留学、1995年神戸大学大学院卒。2007年日本に帰化。留学中にあの天安門事件(1989年6月4日)が発生した。この本で著者は中国は現在抱えている市場経済が産んだ空前の格差社会と腐敗の時代(日本も例外ではないが、中国の官吏の賄賂にまつわる話のスケールは桁外れ)から国民の目をそらすために、対外的冒険に打って出る可能性を指摘している。そうなると日本とって大きな脅威になる。
 現在の中国もネット社会、よって当局は監視を強めており、グーグルでさえも政府の要求に屈したほどだ。しかしいくらネットを規制しようとしても完全にできるものではない。とてつもなく広がった貧富の差の沈静化にはさらなる経済成長を必要とするが、果たしてそれは可能だろうか。もし失敗すれば…。2009年6月刊

2009年8月27日木曜日

無題

 新聞の衆議院総選挙や麻薬関連のどぎつい週刊誌の広告をみるたびに加藤周一の次の言葉を思い出す。「新聞の1/3を広告が占めるのは世界であまりない。そこに書かれている週刊誌の見出しは実際に読んでみると見出し以上のことは書かれていない」。
 しかしこれだけ収入をスポンサーに依存すると、とても批判記事など書けないし、真実を書かないからさらに読者は減るという悪循環から抜け出ることは出来ないだろう。
 帰宅すると選挙公報のようなものが届いていたが、どの党もヒートアップしているだけで読むに耐えないものだった。自民党の宣伝は電通が一手に引き受けているという話をきくが、本当だろうかと疑うような内容だ。もっとも自民党とはべったりの同じ穴のなんとかだからしかたがないが…。
 話は変わるが、TVをあまり観ないので、麻薬で捕まった女性とソフトバンクの宣伝に出ている女性の区別がつかないのはわたしだけだろうか。なにかの病気でなければいいが。

2009年8月26日水曜日

横山秀夫DVD 2作品

 「震度0」の情報を検索していくうちに、DVDが出ていることが分かり、レンタル店のHPをチェックすると「在庫あり」とあったので、さっそく借りてきた。となりにやはり横山秀夫「ルパンの消息」もあったのでそれも借りた。「震度0」はシナリオを読んでいるようなタッチだったので、映画ならピッタリだと思っていた。まして両作品とも好きな役者の上川隆也が主演していたのでなおさらだ。夕食後9時から「震度0」を、11過ぎから「ルパンの消息」を続けて観た。原作は読んでいないがミステリーとしては「ルパンの消息」のほうが面白かった。横山秀夫の作品は原作を読まなくても映画で充分楽しめるようだ。「火サス」で鍛えられているカミさんも興味を示したが、2作目の途中でお休みになった。1週間レンタルなのでそのうちにということだった。
 話は変わるが、Mac OS X Snow Leopardが8月28日に発売になるとAppleのHPにあったのでさっそく申し込んだ。さらに速く、さらに安定し、さらに使いやすくなっているようだ。

2009年8月25日火曜日

横山秀夫「震度0」朝日新聞社 2005年

 阪神大震災のときに、700km離れたN県警本部では、有能な警務課長の失踪をめぐる署内の対立に明け暮れ、中央復帰を目指し、体面を重んじるキャリアと、やはり保身を重視するノンキャリア、さらに夫の身分をそのまま警察幹部公舎に持ち込んでいる奥さん連中の人間模様までもが綿密に描かれている。しかし内容は容易に想像できるものばかりで、最後までたどり着くには忍耐を必要とした。しかもありふれた結末。ハードカバーで410頁あるが、この半分でも充分だったような気がする。最初に県警幹部公舎と県警本部庁舎の見取り図があり、ストーリーに関係あるのかと頭に入れたが、警察組織の階級の違いを説明するためのもので本のタイトル同様、話の内容とは関係がなかった。
 ネットで著者からのメッセージとして直筆で「情報は、時として魔物と化す。この小説の主人公は”情報”かもしれない」とあったが、それほどの効果はなかったように思えた。
 話は変わるが、自民党総裁のTVCMが流れるたびに支持率が1%ずつ下がっていくように思うのだが。

2009年8月24日月曜日

無題

 昨日は午後から学会の書籍展示の後始末。昼を抜いたので夕食は腹一杯食べ、ビール、ワインも飲んだので、上を向いて歩こう状態になり、今朝、体重を計るとプラス1.4kgとなってしまった。体重は毎朝パンツ一丁で計り、iPod touchに記録している。毎日の増減をグラフにしてくれるので励みになる。しかし夏やせとは無縁の身体で、65〜61kgの間を行ったり来たり。目標の58kgは山に登れば実現するが、今年は記録なしなのでどうなることか。
 話は変わるが、ベルリン世界陸上の女子マラソンは勝つと思っていたのに残念だった。尾崎は身長は154cmだが、股下が75cmもあるそうだ。ズボンを買うと、短パンがもうひとつできるワシとしてはうらやましい限りだ。

2009年8月23日日曜日

畑へ。

 8時から「やさいの時間」を観て、8時半に開く「ほがらか村」で苦土石灰を仕入れてから畑へ。雑草取りの仕事に精を出した。ナス、シシトウ、ピーマン、インゲン、完熟トマトを収穫し、一畝だけ苦土石灰をまいて、ダイコンの種植えの準備をした。今年は時間差を設けてダイコンを植える予定だ。2.5時間の作業で汗をたっぷりかいたので、出かける前に体重を計ったが、帰ってもう一度計るとマイナス1.6kgとなっていた。
 話は変わるが、昨夜NHK「想い出のメロディー」の最後だけ観たが、しわくちゃになったいしだあゆみ、しかも声がまったく出ていないのにはびっくりしたが、五輪真弓が昔と変わらない声量で弾き語りをしていたのはさすがだった。普段の生活態度や、声の訓練の差が出たようだ。常に努力を惜しまないのがプロということを教えられた。

2009年8月22日土曜日

第10回乳癌最新情報カンファランス

 学会は1日半でセミナーが13、プラス、イブニングとランションを合わせると15、参加人数は200名あまりと少ないが、若手の勉強熱心な方々が多く、各セミナーの間の10分の休憩時間しか会場から出てこない。おかげで本の売上げはかんばしくなかったが、うれしいことがひとつあった。金大を卒業して信州大学の外科に入局したI先生があいさつに来られた。20数年ぶりだった。仕事柄、人の顔はよく覚えているほうだが、かれはわりとおとなしく目立たないタイプの学生だったが、あのころはわたしも若く、かれの学年の連中とはとくに親密に付き合ったのですぐにわかった。名刺をもらうと「准教授」となっていた。かれの同期で現在金大の外科に残っているのはN先生だけだというとすこし驚いたようだが、せっかく金沢に来ても学会会場で同期の先生と会うことはなかったようだ。
 ほかにもひさしぶりの先生が何人もいたが、体型や頭髪の状態が著しく変化してしまい判別不能になったときは、声と目は変化しないものなので、キョロキョロ見ないで、ジッと目をみながら記憶を辿るのがコツである。

2009年8月21日金曜日

酒が残った

 「人間関係や友情を大切にし、酒を飲んだり」と昨日の新聞記事にあったので、帰省した先生と「オステリア デル カンパーニュ」で5000円飲み放題にトライした。飲み放題となるとつい力が入り、白ワインで乾杯、そのあと延々と赤を飲み続け、料理9品も残らず平らげた。帰りに通り道なのでつい「遠野」へ寄ってしまい、さらに水割りの濃いヤツを飲んだ。一緒に歩いて帰ろうとしたが、相方が歩けないというので、タクシーで送り、あとは歩いて帰り爆睡。
 今日はホテル日航金沢で学会の書籍展示の仕事があるが、二日酔いで胸がムカムカする。酒が弱くなったのか、いや飲みすぎだ。
 午前中は死んでいたが、夕方になるとシャンとしてきたのでまた飲める状態になった。明日は8時から学会が始まるので日記は帰ってからとなります。

2009年8月20日木曜日

今回の選挙について

 19日の読売で「大衆社会の視点から」と題して、社会経済学者の松原隆一郎氏と社会学者の大澤真幸氏のコメントに興味を覚えた。
 大澤氏は「ファミリーレストランに行くと、豊富なメニューが用意されている。洋食も和食もある。めん類も…それなのに、本当に食べたいものがない、と感じることがないだろうか」と今の政治に対する基本的な感覚はそれとよく似ているとして政権交代は大きな選択だが、「これでないことだけは確かだ」という「否定的な感覚」がベースになっているという。当を得た分析ではないだろうか。 さらに資本主義とは別の生産・交換システムの問題も考える時にきているという。
 また松原氏は構造改革はどこへいってもお金を使わなければいけない社会にしてしまった。もっと経済以外の価値を重視しなけれはいけない。人間関係や友情を大切にし、酒を飲んだり、公園の景色を眺めたりしながら、どんな働き方がよいのか考える必要があるとする。
 抽象的な結論だが、経済のグローバル化による格差社会が日本人の本来持っていた自己研鑽や他者への思いやりなどの良い特性が忘れられてしまったままなので、これを打破して心の豊かさを目指すような社会を作るのがわが国の進むべき方向だと思う。それを実現できる政党は…。

2009年8月19日水曜日

横山秀夫「深追い」(実業之日本社)

 表題作のほか、「又聞き」「引き継ぎ」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」の短篇集。すべて三ツ鐘暑を舞台にした7つのミステリー。作者は12年間新聞社で記者生活をしていたので、サツ回りを経験したのであろう、とにかく警察組織、その内部の人間関係などの描写は鋭い。「半落ち」で直木賞候補になりながら、いちゃもんをつけられ落選、その後いちゃもんの内容についてかなりの論争があったことをご存知の方も多いだろう。
 わたしはミステリーはあまり読まないが、先日「クライマーズ・ハイ」をTVで観てから興味がわいた。人物描写は松本清張ばりに周到で読む者の気をそらさない。新潮文庫版もある。続いて「震度0」を読み出した。

2009年8月18日火曜日

畑へ。

 3時半に目が覚めたのでそのまま畑へでかけたが、いくらなんでも早すぎたので着いても真っ暗、1時間あまり車の中で過ごすことになった。早朝の空気は涼しく、キュウリの支柱を取り外す作業は、汗もかかずに終わった。枯れかけた枝に最後の力を振り絞って実をつけている姿を見ると植物の生命力に感動すら覚える。しかしそれが雑草となると話は別だ。1週間ほど畑に来なかっただけで、収穫後の畑一面雑草におおわれていた。これは出勤前の仕事として一人ではとても無理だ。ダイコンの種を蒔く前に大仕事になりそうだ。
 ところで畑に着いた時、東の空の見事な三日月をケータイで撮ったが、点にしかなっていないので、ネットで月齢を調べたらこうなっていたが、これより左に30度ほど傾いていた。

2009年8月17日月曜日

全員集合

 昨夜は新潟市へ帰省していたカミさんが戻り、5人全員で夕食となった。若い頃はともかく親が年老いてくると遠く離れて暮らすのはなにかと心配になるものだ。しかし新潟の甥や姪は結婚してそれぞれ家族が増えてにぎやかになったし、千葉に住む弟の娘にも子どもが生まれたというのに、我が家は今年も何の気配もなく静かにお盆が過ぎた。上の娘は子どもが嫌いとかで、いとこの子どもを「二頭身のお地蔵さんみたいやった」という始末。まだまだ先は長いようだ。

2009年8月16日日曜日

加藤周一「常識と非常識」かもがわ出版

 I:私たちの希望はどこにあるか、決断が個人をつくる、『私にとっての二〇世紀』余聞
幕間に:なぜ同時多発的反戦デモか/現在は解釈改憲の第二の分岐点
II:憲法・文化・教育
III:日本文化―現在から過去へ、中原中也と高田博厚、永遠の現在と日本人
幕間に:人間と「まち」/富永仲基ふたたび
日本語の未来と多言語主義
立命館大学最終講義:京都千年、または二分法 の体系について
語り残したこと
からなり、2000年に出版した「私にとっての20世紀」から3年後の出版なので、内容はかなりオーバーラップするが、同じことを繰り返し氏が語っていることは重要なことだという意味で再確認の助けとなる。
 このなかでマスメディアに対する批判はかなり厳しい。とくにTVに対しては「愚劣と言っても程度問題だが、抜群に愚劣だ、TVの前では突如として白痴的になってしまう」と手厳しいが、政治的問題から目をそらせる役目を果たしているとしかいえないマスメディアの現状にはまったく同感だ。
 最後に語り残したこととして「読む」ことについての私的感想四つ、1.なぜ読むか:職業的理由と非職業的理由、2.何を読むか:なるべく薄い本、なるべく安い本、おもしろい本、必ずしも易しい本をもとめない。3.古典の効用、4.黙読について:漢字表記の本は概念を理解することができる。を挙げて、読書にいざなうサービスも忘れていない。YouTubeで東大での講演の模様を見ることができるが、問題点を理路整然と分かりやすく説明する独特の語り口はいつまでも印象に残るものだ。

2009年8月15日土曜日

加藤周一「私にとっての20世紀」岩波書店

 目次は第一部 いま、ここにある危機、第二部 戦前・戦後 その連続と断絶、第三部 社会主義 冷戦のかなたへ、第四部 言葉・ナショナリズム、からなり、20世紀は戦争の世紀だった。トロイ戦争から19世紀の終わりまで何千年の間に戦争で死んだ人の数と、20世紀の百年間に戦争で死んだ人の数は拮抗するのでないか。それには当然氏の学生時代の親友の死も含まれていて、友人を殺す理由、殺しを正当化するような理由をそう簡単に見つけることはできない。ここが氏の出発点で、世界や日本が辿ってきた道を直接の見聞や経験に基づくものだけを基準にしているのは自然科学者のなせるワザか。そう考えると第四部にある本居宣長に関して主観でものをいう小林秀雄との確執が理解できる。
 第二部にある「知的好奇心について」の項で自分の周りで起こっていること、それからそれを超えて、歴史の中で、社会的、政治的な現象を理解したいという欲求で、レヴィ=ストロース(フランスの社会人類学者)の「環境を知りたいという本能が人間の根源的な本能だ」という説に賛成を示し「理解可能になるのは、そこにある秩序を発見した時」つまり最初のデータが持っている混乱状態の中に秩序を発見すること。そして「その秩序を理解してから行動をとるときには、状況に対して行動する」ことだと説く。ごもっともなご意見だが、わたしのような無芸大飲の輩が本を読む理由もこの辺にあるといいのだが。この本はこれからも読み返すことになりそうなので文庫版を注文した。

2009年8月14日金曜日

泉野図書館へ。

 お盆は店がヒマなので、本でも読みながら店番をしようと10時過ぎに図書館へ行ったが、夏休みのせいか駐車場が一杯で待たされた。今日の目的は、石川淳が永井荷風の追悼で「老境に達して目も当てられぬほど堕落した。その怠慢が残念でならない」と酷評したとなにかの記事で読んで興味がわき、今までなぜか読んだことのない石川淳の作品を読むことだった。地下の文学全集のところへ直行し、最初は芥川賞をとった「普賢」からと探したが老眼鏡を忘れたのでタイトルが読めない。しかも分厚い全集が16冊もあり、気後れしてしまった。断念して一階に戻り、この前読んだ伊坂幸太郎「終末のフール」が不完全燃焼だったので、他の作品を探したがすべて貸し出し中。ならばと先日観た「クライマーズ・ハイ」が面白かったのでカミさんにケータイで著者の名前を確認し、横山秀夫「震度0」「深追い」の2冊を選んだ。だがこれだけだとアカデミックさに欠けるので、加藤周一講演集「私にとっての20世紀」「常識と非常識」を追加した。重ねると4冊の厚さは10cm以上。さっそく読み始めたが、短篇集「深追い」7作のうち3作、そして「私にとっての20世紀」はもうすぐ読み終える。

2009年8月13日木曜日

「讃岐釜揚げうどん」 丸亀製麵


 中央郵便局から100メートルほど元車交差点に向かっていくと同じ側に派手な看板があるのですぐにわかる。国産小麦粉(北海道)を使った讃岐うどんのチェーン店だ。わたしは3回目だが、行ってみたいというA君とT君を誘い、昼は超満員なので2時前に入った。岡山大学を出て丸亀に勤務したことのあるM君から「うどんは絶対釜揚げやぞ」いわれていたので「釜揚げ大」(1.5玉、380円)にしようと思っていたが、3人なので「釜揚げ 家族うどん」(6玉)にトライした。これで1,200円は非常に安い。赤ちゃんが行水できそうな大きさのタライに入ったうどんを辛めの熱いダシに薬味のショウガ、ネギ、すりおろしゴマを入れて食べるわけだが、これくらいなら2人でも食べられそうだ。ネギが高い時期に薬味は使い放題というのもうれしい。金沢、小松、羽咋とまだ3店だが、さらに出店を加速するようなので、出店に先行していた「はなまるうどん」にとって驚異となるだろう。讃岐うどんチェーン店の戦争勃発というところか。歯がなくても食べられそうな金沢のフニャフニャうどんは生き残ることが出来るのだろうか。


 

2009年8月12日水曜日

日本海軍 400時間の証言 第3回(最終回)

 東京裁判で戦争指導者として文官1人(広田弘毅)、陸軍関係者(東條英機ら)6人が絞首刑となったが、海軍関係者の被告は終身刑どまりでその後釈放された。その理由は海軍が解体された直後に出来た組織「第二復員省」で軍令部の参謀が裁判対策を担い、戦争責任に海軍の中枢にいたものを除外するために徹底した対策を講じていたことが明らかにされていたが、ここまでくると今、問題となっている社会保険庁の証拠隠滅行為となんら変わりはない。
 これが近代国家建設に一丸となり「坂の上の雲」で、かの秋山真之を育てた海軍兵学校のなれの果てと思うと残念で仕方がない。
 しかし「海軍反省会」の記録をとり、今日公開したことで歴史的教訓の価値ありとして酌量の余地はあるかも知れないが、これほどひどいとは思わなかった。
 ちなみに「反省会」とはワシらの間では「飲み会」のことをいう。

2009年8月11日火曜日

最後の赤紙配達人~悲劇の召集令状64年目の真実~

 今朝この番組に関する資料を調べると、去年NHKで「こうして村人は戦場へ行った~滋賀県旧大郷村 徴兵記録~」のタイトルで滋賀県で太平洋戦争の徴兵に関する資料が発見され、兵事係だった古老が軍の資料の焼却命令に背き、自宅で密かに保管していた事実を映像と証言を織り交ぜ、200人もの戦死者を出した村人がいかに戦場へ送られたかを明らかにした番組を元に制作されたものだろうか。現在104歳の当事者、西邑さんの姿が印象的だった。
 そのあと録画していたNHKスペシャル日本海軍400時間の証言第2回「特攻やましき沈黙」を観た。テープには「神風特別攻撃隊」の1年以上前から『軍令部』が組織的に計画し、回天などの特攻兵器を作り続けてきたことが明らかになったが、その責任問題となるとかなり問題があった。これでは死んでいった方たちも浮かばれないだろう。今晩はいよいよ最終回となる。

2009年8月10日月曜日

「クライマーズ・ハイ」ほか

 土曜日は夕食後時間つぶしに一人で「クライマーズ・ハイ」を観たが、あまりの面白さに引きずり込まれてしまった。真実の報道に走り回る記者と己の置かれた組織の体面を重視する新聞社の幹部との対立。
 日曜日は「官僚たちの夏」における足の引っ張り合い、同じ時間にあり録画を忘れていて最後しか観ることが出来なかったが、NHKスペシャル「海軍400時間の証言発見」での将校の告白に対するせせら笑いの混じる録音は昔から陸軍は海軍より能力、教養において劣るのに戦争を推進したと聞かされてきたが、実際は両方とも同じだったということを知らされ、考えさせられるものがあった。
 日本と西欧の契約概念の決定的な違い、原罪意識が欠如した日本人の精神構造を指摘している山本七平「日本人と組織」「日本はなぜ敗れるか」の現実がそこにあった。

2009年8月9日日曜日

プッチーニ「ラ・ボエーム」

 注文していた魅惑のオペラシリーズ15巻「ラ・ボエーム」DVD&BOOK(小学館)が届いた。1982年コヴェント・ガーデン王立歌劇場(英)でランベルト・ガルデッリ(1915-1998)指揮のライヴで、ミミ(S)役はイレアナ・コトルバス(ルーマニア、1939-)、ロドルフォ(T)役はニール・シコフ(米、1949-)。
 19世紀初頭カルチェ・ラタンの屋根裏部屋に住む貧しい詩人とお針子の悲しい恋の物語のあらすじはネットでも簡単に検索できるので省くが、少し前に1969年ローマ・スタジオでのライヴ録音のトーマス・シッパーズ指揮、ローマ管弦楽団、ミミ(ミレッラ・フレーニ)、 ロドルフォ(パヴァロッティ)をCDで聴いたが、DVDは登場人物の表情、衣裳、舞台装置、しかも字幕付きを選択できるので映画を観るように引きこまれあっと言う間の117分だった。
 イレアナ・コトルバスのエピソードとして、1975年1月7日のミラノ・スカラ座において上記ミレッラ・フレーニの代役としてミミを歌ったそうだが、彼女はイギリスのケントにある自宅で急遽出演要請を受けると、直ちにミラノまで空路駆けつけ、幕が開く15分前にぎりぎり到着した。公演は成功で、彼女の歌唱は批評家からも聴衆からも絶賛されたとあった(ウィキペディア)。病気で亡くなるミミ役はもう少し細めの方がいいと思ったが、この話を知ったからには問題にはしない。 残念ながら同時に頼んだ「トゥーランドット」は品切れで入手できなかった。
 

2009年8月8日土曜日

ナスの更新剪定終了。

 これまでも8月上旬になるとナスの枝を半分くらい切り、シャベルで根を切って秋ナス用に準備していたが、NHK教育「やさいの時間」を観て、枝のカットはもっと大胆に花が咲いていても構わないとわかった。まさに一目瞭然だった。根を切ったところに化成肥料をやり作業完了。残りの枝豆全部と、トマト、ピーマンを収穫し、ポツポツと雨が来だしたので仕事に戻ると突然の大雨、天気をみながら畑作業できる環境に感謝だが間一髪だった。
 今朝起きるとお尻の痛みはかなり消失した。年齢の割には骨が丈夫だし、回復も早いようだ。

2009年8月7日金曜日

見事なあおたん。

 今朝シャワーを浴びて尻をみると10cmほどのあおたんが出来ていた。痛みは少し和らいだが、勘助状態が続いている。心配していた骨には異常ないようで助かった。わたしくらいの年齢になると、イヤなことは避けて自分の好きなことだけすることも可能だが、目標を立てて自分の限界にトライする根性は大切だ。山というのは不思議なもので、調子が悪くはね返されて口惜しい思いをしても次は頑張るぞという気持ちがムラムラといやメラメラとわいてくる。といっても本当は下りた後の温泉と反省会がなによりも楽しい。T君とM君は槍ヶ岳へ出発した。

2009年8月6日木曜日

痛みはそのまま。

 朝起きても尻の痛みがとれない。靴下も、ズボンもカミさんの助けがないと一人では出来なかった。今朝、早川先生のブログをみると2年ぶりの白山で剱君は先生のハイペースに合わせて歩いたので何度も嘔吐したと書かれていた。しかしさすがの根性だ。中飯場で敗退したわたしとはわけが違う。実は昨日は釈迦新道から登ることも考えていたが、全員今年初めての山だったので、ペースが上がらず苦労したのでやはり砂防新道往復で正解だったようだ。今までなら2時間チョットで室堂までいくA君は3時間半かかり、下りも2時間かかった。皆、体力の落ち方にショックを受けていたようだ。

2009年8月5日水曜日

滑って転んで大分県


 水曜日は別当出合まで車で入れるので駐車場は満車。8時にスタートしたが歩き出してから15分ほどたったときに濡れた岩でスリップし転倒。すぐ後にA君がいたので、大事にいたらなかったが、左の尻を強打した。なんとか中飯場までいったが、これでは仲間に迷惑をかけるのでここで休んで、一人で下山することにした。A君は一緒に下りるといったが、体は大丈夫だから登ってこいと待ち合わせの時間を確認して別れた。ベンチで横になっていたが、結局1時間半も休んでしまった。剱君を先頭にグリーンのウエアを着た早川先生が9時半ころ下山していったが、文字通り草葉の陰でお見送りする状態だった。去年転倒した石段のある場所は今年も通行禁止になっていた(写真)。転倒するのは足腰が弱って支えきれないからで基礎体力が落ちているのを自覚することになった。

2009年8月4日火曜日

リブロ金沢店閉店

 2004年にリファーレ1F・2Fにオープンしたリブロ金沢店が7月一杯で閉店した。先日、音楽堂でコンサートがあったとき、少し早めに出かけて店内を見て回った。最後なのでなにか買おうと思っていたが、2Fのフロアはあちこちで返品作業が進んでいて、棚の本も補充されていないので、ガラガラになっており、結局買うのを諦めた。
 洋書や、専門書、音楽や美術の本もたくさんあり、レイアウトや品揃えは郊外店とはひと味違う大人の店だった。あまり売れないものでもキチンと揃えてあることに書店のポリシーを感じたものだ。ただ場所が金沢駅から中途半端な距離にあることや、駐車料金を払って本を買う習慣がないせいもあるが、撤退となると寂しいものを感じる。 金沢でもっとも本屋らしい本屋だった。
 長い梅雨が明けた。明日はA,T,T,Mの4人で白山の予定。早川先生も剣君と行くようだが、ワシらは8時頃から登るので会えないかも知れない。

2009年8月3日月曜日

ちなみに11位以下を記す。( )は点数

 土井たか子(9)、安倍晋三(5)、松沢成文(5)、麻生太郎(5)、綿貫民輔(4)、鳩山由紀夫(3)、橋下徹(3)、田中真紀子(3)、中川秀直(3)、菅義偉(3)、細川護煕(2)、福島みずほ(2)、田中康夫(2)、甘利明(2)、渡辺喜美(1)、山本有二(1)、山崎拓(1)、辻元清美(1)、小宮山洋子(1)、太田明宏(1)となっている。
 アンケートは記名式で巻末に回答者が選考理由を明らかにしている。それぞれ外交・防衛、靖国問題、経済問題、対米追従などと論点を絞って選考している。回答者は右から左までいろんな政治的・思想的立場の方を揃えているが、小林よしのりが中道のポジションをキープしているところが面白い。
 しかしこういう風に書かれたところで当のご本人たちはカエルの面になんとかだろう。

2009年8月2日日曜日

「日本を貶めた10人の売国政治家」小林よしのり(幻冬舎新書)

 20人の学者や言論人へアンケートを実施し、存命中の政治家のうちで売国奴を5人挙げて、1位、5点から5位を1点とし集計したもの。結果は1位:河野洋平(単なる談話で日本を「性犯罪国家」に貶めた、52点)、2位:村山富市(万死に値する「国民見殺し」「自国冒涜」の罪、45点)、3位:小泉純一郎(「改革」で日本の富と生命を米国に差し出した、36点)、4位:小沢一郎(「ねじれ現象」を生んだ無節操な国賊、29点)、5位:中曽根康弘(靖国問題をこじらせた元凶、22点)、6位:野中広務(自虐外交の嚆矢となった「不戦決議」、16点)、7位:竹中平蔵(日本国を構造破壊し共和制に導く経済マフィア、12点)、8位:福田康夫(無為、無内容、無感情、11点)、9位:森喜朗(保守を絶滅に追い込んだ背後霊、10点)、9位:加藤紘一(戦後レジームの滑稽なゾンビ、10点)となっている。
 1位は小物過ぎるので意外な気もするが、集計システムの定義で仕方がないが、わたしは1位は中曽根康弘と小泉純一郎を同順位とする。「厚顔無恥の売国奴」とはこのかたたちのことをいう。
 われらが地元の大先生のお名前もでているので、勝谷誠彦氏の評価を一部紹介する。「談合で利権を配分し、寝業と嘘と誤魔化しで、権力をカネに変えることだけに汲々とする、そのシステムを見事につくりあげた」「馬鹿みたいな人物が首相になったことはあったが、正真正銘の馬鹿が総理の座に座ったのはこの男がはじめてだろう」「かかる人物がまだキングメーカー面をして中枢に居座っていることで、自民党は保守陣営としては死んだ」。
 また大本営発表を鵜呑みにし、 国民に真実を知らせず、こういう国賊どもをのさばらせてきたマスコミも厳しく断罪されるべきだろう。 

2009年8月1日土曜日

涼しい葉月入り

 涼しい夜が続き寝苦しくなく助かるが、長雨と冷夏で野菜の値段が高騰しているようだ。わが畑の作物はキュウリはほとんど枯れかかっているが、最後の力を振り絞って実をつけている。トマトは真っ赤に熟しているが雨が多いので甘さが強くない。ナスはそろそろ更新剪定の時期か。ピーマンは元気だが、今年も赤と黄色のパプリカの色が緑のまま、どこが悪いのか判らない。枝豆は種を一袋全部植えたので密集してしまい実入りがイマイチだがとれたてはやはり格別だ。そろそろカーッと照りつけるお日さんがほしいものだ。